写真は、最終的に公開されないと意味がない。

多くのアマチュア・フォトグラファーが目指すのは、出版社から発売される「写真集」か「個展」ではないだろうか。
自費出版で、「写真集」を出版するという手はあるが、お金がかかりすぎるのが難点。
編集者に手を入れられないという利点はあるかもしれないが、本当のところは、プロの編集者の手を借りるほうが、クオリティはあがる。

ところで、同じ写真集でも「紙の」出版物にこだわらなければ、実は簡単につくることができる。
PCでも、タブレットでも、スマホでも観ることができるデジタル写真集だ。
紙の写真集のような趣はないが、それだって、たいしたものだ。
作成に、コストはかからない。
しかも、販売チャネルも用意されている。
それが、amazonのkindle本だ。

今回、わたしも、キンドルで写真集をつくってみた。
最初はわからないことだらけだったが、制作の手引きみたいなものは、ネットでも書籍でも、簡単に手に入る。
試しに、ひとつ創ってみるといい。
一度創ってみると、要領がわかるから、次はもっと手際よくできるだろう。

上の写真が、今回創った写真集の表紙である。
タイトルが『”NIPPON” which was photographed with a flip phone』。
写真集だから、言葉はいらない。
英語圏でも売れる可能性はあるから、英語のタイトルにした。
約すと、『ガラケーで撮った”NIPPON”』。

そう、機材はまさかの「ガラケー」。
スマホの時代に、ガラケーです。
そんな写真集、誰が買うんだって話だけれど、まあ、買わないでしょう。
でも、アマゾンプライムの会員なら、無料で観れるんですよ。
「蓼食う虫も好き好き」、どこかの物好きが、ダウンロードしてくれる可能性はあるでしょう。
(そう、あってほしい。)
テーマは大風呂敷をひろげた「日本」。
一応内容は、六つのカテゴリーに分けて掲載している。

掲載写真
「風景」17枚
「スナップ」25枚
「クローズアップ」8枚
「生き物」24枚
「花」50枚
「寺院」20枚
合計144枚

何が「NIPPON」なんだか、よくわからないが、そのよくわからない「ごった煮」なところが「日本」ということ。
試しに創ったつもりが、力が入ってしまって、掲載写真144枚の大作になってしまったのが失敗だった。
なぜか?
万が一、アメリカのアマゾンで売れてしまった場合、ダウンロードするための通信費が引かれてしまうんですね。
小説や随筆、ノンフィクションなどの活字本なら無視できるほどのお金で済むのですが、この本はけっこうなデータ量があるんで、安く売ると、通信費と相殺されて、一銭にもならないということになってしまうんです。
それで付けた値段が、無謀にも1,250円!!
常識はずれですねえ。
最初の見込みでは、アマゾンプライム会員が無料で読める最低額の250円のつもりだったんですが。

ところで、上の写真は「英語版」の表紙。
日本人がみても、「なんだこりゃ」ですね。
だから、ちゃんと「日本語版」の表紙も準備しました。
これです。

英語版の表紙に、ガラケーで撮った「NIPPON」という帯を加えただけです。
帯をつけると、紙の写真集みたいにみえてくるでしょう。

中身は、英語版も日本語版も、まったく同じ内容です。
ですから、帯がじゃまだと思う人は、英語版を買ってください。

最後は、お願いみたいになってしまいましたね。

言いたかったことは、最初に書きました。
せっかく撮った写真は、もっと表に出してあげましょうよ。
ガラケーで写真集をつくる莫迦もいるんです。
ご自慢のフルサイズ・ミラーレス一眼で撮った写真でも、スマホ写真でも大丈夫です。

写真は、観るも人に伝わって、やっと完成です。
その手段として、キンドル写真集は、けっこう使える媒体ですよ。